ジェームズ・タレルは古代の仏塔からヒントを得て香水ボトルを制作

アメリカ人アーティスト、ジェームス・タレルは、フランスのガラスメーカー、ラリックの香水「レンジライダー」と「パープルセージ」のために、色鮮やかな2つのボトルをデザインしました。

どちらのボトルもアジアの仏塔（仏教僧の遺骨を安置するドーム状の建造物）を思い出させるようにデザインされていますが、レンジ ライダーは角張ったすっきりしたラインをしているのに対し、パープル セージは丸い形が積み重なって形成されています。

「私はエジプトと、アジア、特にチベット、タイ、スリランカ、ビルマ、中国、日本で見られる仏塔の形に魅了されています」とタレルさんはDezeenに語った。

「ピラミッドのような建築構造は、光が重要な役割を果たす精神的価値の高い記念碑となっています」と彼は付け加えた。

グリーン マウンテン フォールズ スカイスペースなどの大規模なインスタレーションにおける光の操作で知られるタレル氏は、プリズム状のボトルの形状が光を拡散、回折させ、クリスタルの輝きを際立たせることを期待していました。 100本の限定ボトルが作られました。

「これをボトルのデザインのインスピレーションとして使用しました。ボトルは光を封じ込めながらも、そのわずかな色が透けて見えるようにする必要がありました」とタレル氏は語った。

「これらは完全に手作りで、磨かれたカラークリスタルで純粋な幾何学的形状をした本物の芸術作品です」と彼は続けた。

両方のボトルの重さはそれぞれ8.4オンスで、アルザスのウィンゲン・シュル・モダーにあるラリックの工場で製造され、タレルとラリックの署名が刻まれています。

パープルセージは球形のキャップを持ち、パープル、サファイアブルー、クリアクリスタルで作られていますが、レンジライダーは鋭く尖ったキャップを持ち、パープルとサファイアブルーのクリスタルで作られています。

同ブランドによると、製造プロセスにおける大きな課題は、クリスタルを全周で同じ厚さにすることであったという。 厚みが違うと色合いも異なります。

「高温の製造プロセス中に、必要な均一性と色の濃度を確保するために、均一な厚さの結晶を得るためにコアでプレスされたカップ状の型でピラミッドと半球を作成する必要がありました。」ラリック氏は説明した。

タレルはまた、ラリックと協力して香りを作成し、香水ボトルのシルエットと一致するそれぞれの木箱を作成しました。

「香りに関しては、コロラド高原の香り、特に西部劇の伝説的巨匠ゼイン・グレイの『ライダーズ・オブ・ザ・パープル・セージ』でその魔法の魅力が描かれているパープルセージの香りを見つけたかったのです」とタレルは説明した。

「私にとって、この非常に刺激的なフレグランスは、パープルセージと古くなった革の香りの組み合わせです。妻のキョンと私が牧場に戻ったときに私たちにまとわりつくのと同じものです」と彼は語った。

「こうして最初のレンジライダーフレグランスが誕生しました」と彼は続けた。 2つ目のパープルセージは女性向けバージョンです。

これまでには、プリツカー建築賞を受賞した建築家のフランク・ゲーリーがフランスのファッション ブランド ルイ・ヴィトンの香水ボトルをデザインし、イギリス系ガーナ人の建築家デイビッド・アジャイがゴードン＆マクファイル ジェネレーションズのシングルモルト ウイスキーのボトルをデザインしました。

画像はラリックの提供によるものです。

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